タイの奇祭、トランス状態で暴れだす人が続出するサクヤンフェスティバル2018

Sak Yant Wai Kru Festival 2018

By 000 - 2018年3月17日



信仰心と狂気が入り混じる光景から目が離せない。











  1. サクヤンとは
  2. ・悪いものから守ってくれる護符タトゥー
  3. ・デザインは数十種類以上
  4. ・彫る事ができるのはヤントの教えを習得した男性だけ
  5. サクヤンの聖地 ワットバンプラ(wat bang phra)
  6. ・バンプラだけの特別なサクヤン
  7. ・毎年3月に憑依祭りが開催される
  8. サクヤンフェスティバル前日、野宿前提の気合の入りっぷり
  9. ・サクヤンフェスティバル前日の夜、ワットバンプラへ行ってみた
  10. サクヤンフェスティバル当日、本儀式は朝9時からだけど、、、
  11. ・トランス状態になる人が出始めたのはなんと朝6時
  12. ・参列者の中に混ざる事で味わえるスリル
  13. ・信者が突っ込んでくる最前線で味わえるスリル
  14. ・本儀式はお経と聖水散布
  15. wat bangphraの場所と周辺

タイトルクリックでジャンプできます

サクヤンとは

悪いものから守ってくれる護符タトゥー

タイ語でサックは「入れ墨」、ヤントは「ヤントラ」(インドから仏教と共に伝わったおまじないを言葉や図形にしたもの)という意味で、戦争に行く兵士の為にお守りとして彫ったのがサクヤンの起源だと言われている。



デザインは数十種類以上


黒一色なのがサクヤンの特徴。幾何学模様、文字、トラ、トカゲ、牛、鳥、ハヌマーンやガルーダなどたくさんのデザインがありすべてに意味があります。

実際に彫っている所を見学していたら途中で文字の追加を彫師にお願いしていたのでデザインによって組み合わせる事も可能なようです。


彫る事ができるのはヤントの教えを習得した男性だけ


教えを習得した者のみ(僧侶以外の習得者をアチャーンと呼ぶ)が彫ったものが本当のサクヤン。ただ彫るだけではなく、伝統的な宗教儀式としてのサクヤンには厳密な決まりや流れがあり彫師、僧侶にヤントの言葉と息を吹きかけてもらう事が重要。

バンコク等の観光地でもサクヤンのデザインを入れることができますが伝統的な本物のサクヤンを入れたい方は彫師がアチャーンかどうか、儀式の流れや唱える言葉を知っているか等を確認する必要があります。

サクヤンの聖地 ワットバンプラ(wat bang phra)


バンプラだけの特別なサクヤン


ワットバンプラで使用している墨は独自の配合をしていて、このお寺だけで彫ることが出来るデザインもあるそう。サクヤンに詳しい人でないと見分けがつかないかもしれませんが特別感はありますね!

毎年3月に憑依祭りが開催される


タイのお寺では各寺の偉い僧侶を敬うワイクルーというお祈りがあります。毎年3月にワットバンプラで開催される祭りもルアンポープンさんという有名な僧侶へのお祈りです。ただ他のお寺と違うのはここがサクヤンの聖地だということ。


1年間で新しくサクヤンを彫った人がワットバンプラに集まりお祈りをします。

儀式の最中に彫った絵柄の動物等が憑依してトランス状態になりルアンポープンさんの像へ向かって突進していくのが奇祭と呼ばれる理由なんですね。

この後は実際に行った感想など。



サクヤンフェスティバル前日、野宿前提の気合の入りっぷり


開催日程をネットで調べても2月頭の時点では情報がなかったので下見もかねて直接お寺へ行きました。参拝に来ていた地元の人にお祭りについて教えてもらったところ

朝6時にはお寺周辺は渋滞するし、座る場所も埋まるよ

だから4時には着くようにするよ

ひゃー!朝4時!というよりそもそも前日からたくさんの人がサクヤンを彫りに来て野宿で朝を迎える人が多いらしい。

キャンプ準備万端










サクヤンフェスティバル前日の夜、ワットバンプラへ行ってみた


通常土日に行われているタラート(マーケット)スペースはお祭りに向けて空けられていました。まださすがに場所取りをしている人はいなかったかな。

お堂の方にはたくさんの人が集まっていて入れ替わり立ち替わりサクヤンを彫っている。



お手軽に彫り物を入れていく光景や、彫られながら奇声をあげたり震えてる人がいたりして既に独特の雰囲気。


サクヤンを彫る為の道具

彫られている時は少し痛そうな表情をする人も


完成後写真を撮らせてもらいました

前日のほうが人が少なくてじっくりサクヤンを彫っている様子を見ることが出来ました。



サクヤンフェスティバル当日、本儀式は朝9時からだけど、、、


事前に教えてもらったアドバイスを参考に朝5時お寺着。まだ辺りは暗いけど会場はすでに場所取りの人でいっぱい!!!

特にルアンポープン師の像正面はもう座れないくらい後ろまで埋まってる



そして正面入り口と像付近には10台ほどの救急車が待機し、たくさんの軍人も。お堂には参拝の行列が出来ていました。

暗い中でもお祈り


せっかくなので私も場所取り。いかにも憑依しそうなお兄ちゃん達の前を確保することが出来た(笑)しかも通路横だったのでウロウロするのにも都合がいい。

会場内にはシートやウチワ、飲み物の売り子が歩き回っています。20バーツでシート購入。
食品工場の廃棄なのかすべて飲食物のパッケージ。地味にカワイイデザイン多数


トランス状態になる人が出始めたのはなんと朝6時


お祈りしている人の中からちらほら奇声が聞こえ始め、薄暗い中走り出す人が出た時は「さすがにまだ早いでしょ」って笑いが起きていた。でも仕方ない、憑依しちゃったんだもの。笑

7時を過ぎたあたりから一人が走り出すと影響されて周りがどんどん走り出しました。


どのタイミングでパンデミックが起こるかわからない。誰が憑依するかもわからない。


参列者の中に混ざる事で味わえるスリル


あからさまに様子が変な人はもうすぐ来るかなってわかりましたが直前まで普通にしていた人も突然走り出す。



シートを敷いて参列者の中に混ざって座るといつ隣の人が飛び掛ってくるかわからないドキドキがある。

真後ろのお兄さんも突然走り出した


時間が経過すると共に会場の雰囲気も混沌としてくるのでトランス状態に入った信者の動きも派手になってきます。



全力疾走の男性と衝突して倒れてしまった女性を何人か見かけました。ボーっとしてると普通に轢かれるスリル。

場所取りをすることでトランスに入る瞬間や抜けた後、興奮状態の人を周りが落ち着かせる様子を見ることが出来ました。













信者が突っ込んでくる最前線で味わえるスリル


写真を撮りたい人は大体この最前線で待ち構えています。突っ込んでくる信者達を受け止めるのは軍人達と全身サクヤンのベテラン?信者達。

軍人達の後ろにいましたが容赦なく信者が突っ込んでくるので屈強な軍人も吹き飛ばされてくる。初めは軍人さんの壁で安全かなと思っていましたが逆に危なかった。

体格が大きい外国人も必死に写真を撮ろうとグイグイくるので彼らにも轢かれます(笑

若い軍人さんの引いた顔よ


結局私が落ち着いたのは最前列にシートを敷いている人と軍人の間。最前列に座る人に了承を得て軍人の足元にしゃがんで様子を見ていた。

この周辺にいるとパンデミックが起きたときには高確率でもみくちゃにされます。

受け止めるベテラン信者達は盛り上がるタイミングがわかるようで信者の波が来る直前には軍人たちに「下がれ下がれ!」と指示を出していて、近くにいた私にも「ここなら大丈夫だよ」とか「今からここ危なくなるからずれたほうがいいよ」と教えてくれました。

もみくちゃになる時のセンター通路は突進する人で溢れるので暴動が起きているような状態。センター通路周辺の最前列に座っている人たちのシートも蹴散らされてぐしゃぐしゃに。




目が充血している人も多かった


勇ましく駆け抜けていくトラになる人が多いですが、

老師も多い。

四つんばいで進む亀(たぶん)になる人もいます。

クセが強いこの方はなんでしょか

老師、四つんばい系は進むのがゆっくりなのでトラやサルに追突されますがどちらも気にする様子はなくマイペース。

パンデミックが起こる寸前に「わーはっはっは」ていいながらゆっくり歩いてきた老師をベテラン信者が少しでも早く進めるようにサポートしていたり、覚醒してもなかなか立ち上がれない人を応援していたりと面白いシーンもありました。

こんなアクロバット移動する方も

憑依してトランス状態になる様子はベジタリアンフェスティバルに通じるものがありました。ベジタリアンフェスティバルは突進してこないですけどね(笑)

お祭りの熱気を楽しみたいなら軍人たちの近くにいるのがいいですが、気をつけて周りを見ていないと怪我するかも。自己責任で楽しみましょう!

撮影した動画です



本儀式はお経と聖水散布


お経が始まると会場が初めて静かになりました。みんなで唱えるお経の声だけが響く。

信者側を向いていた軍人達も前方の僧侶達に手を合わせていました。最初は。

すぐにベテラン信者に「何背中向けてるの、いつ突っ込んでくるかわかんないじゃん」と笑われて軍人達だけ元の配置へ戻る。笑


お経も中盤を過ぎたあたりから会場は狂気に包まれた。このまま最後の盛り上がりへ。会場にいた参列者が突然一斉に立ち上がり前方へ向かってきた。ルアンポープン師の像前から僧侶達が聖水を撒く合図があったようです。

メインステージからはホースでの散布。会場端では仏具(ほうきかも/笑)を使って散布していました。



wat bangphraの場所と周辺

google mapではサクヤンテンプルと表示されています。

バンプラ前にはセブンイレブンと食事ができる屋台が数店ありますが基本的には田舎道。

お祭り当日は周辺に無料の駐車場がいくつか出来ます。お寺の中に駐車することも出来ますがお寺から出るのが結構時間かかりそう。



サクヤンフェスティバルに参加する前は会場は殺伐とした雰囲気だと思っていましたが笑いが起こる瞬間もあり、思ったよりも随分和やかでした。
といっても基本は仏教儀式。最後まで真剣に祈る方も大勢います。彼らの邪魔にならないように見学したいですね。


最後までありがとうございました












関連記事

イ○れたおじいさん像が集まるタイの珍寺 WAT BANG PHRA

私達外国人が見たらクレイジーなじいさん達でしかない。





You Might Also Like

0 コメント