訪れた日本人がショックを受ける場所、バラナシのマニカルニカガート

神聖な火葬場

By 000 - 2017年4月1日



朝6時、辺りが明るくなり始めたころ火葬場のマニカルニカガートへ向かった。

  1. 神聖な火葬場、マニカルニカガート
  2. ・ガンジス川が神聖な理由と信じられているご利益
  3. ・視界に入る現実と肌で感じる神聖さのギャップ
  4. ・カルチャーショックの連続

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神聖な火葬場、マニカルニカガート

聖地バラナシはヒンドゥー教修行者のサドゥと呼ばれる人たちが全国をまわりこの地までやってくる。

皆この地で死を迎えたいのだ。

ガンジス川が神聖な理由と信じられているご利益

ガンジス川の始まりは天界のヴィシュヌ神の足の指。足の指から流れ出て天界をまわり地上へ。

しかし天界からの力強い流れを受け止められるのはシヴァ神だけだ、とガンジス川の女神であるガンガーが伝えた。

シヴァ神は自身の髪の毛でガンジス川を受け止めヒマラヤへ流したそう。

多くの神が関係しているガンジス川のご利益は主に2つ。

ヒンドゥー教の輪廻転生からの解脱。修行である輪廻から抜けるということが最終目的地。ガンジス川に遺灰を流すと解脱できるといわれている。

もうひとつは聖水の役目。
いくら生活排水や死○、工業排水もろもろが垂れ流しでも「ガンジスの水は腐らない」と言われています。

ガンジス川で沐浴することで罪が清められ、万能薬としても扱われている。地方から来た巡礼者はガンジス川の水を持ち帰るほど。

本当に人の信仰の力はすごいですね。

視界に入る現実と肌で感じる神聖さのギャップ

前夜は真っ暗で見えなかった裏路地の姿が朝日に照らされる。

キラキラ輝きだすゴミ、排泄物、ゴミ。

夜は視覚が制限される分、敏感になっている嗅覚でなんとなーく感じていた汚れっぷりでしたが目で見えるようになるとまた一段と伝わってくる。

朝晩はだいぶ冷える3月でこれ。夏のインドの不快指数を想像すると…

朝のマニカルニカガートでは毎朝の習慣が行われていました。

みんなではしゃぎながら沐浴

ゆったりと静かな朝の時間が流れる中、もう火葬場からは煙が上がっていました。

辺り一面薪の山


手前の川岸にあるのはすべて遺灰だそうです。


写真を見返して思った。撮ったときに何も言われなかったけどここって写真OKなのかな

煙を上げて燻る台の前には牛がうろうろ。火葬台下に広がる灰の山。灰の山にも牛。薪仕事や灰の山で作業をしている人。

ガートを衛生面で見たら確実に、確実に汚いはずなのに早朝のひんやりとした空気と静けさも相まってなんとも言えない厳粛な雰囲気と清々しさを感じました。

その後、お願いしてもないのに「火葬場について、インド人にとってのガンジスとは、輪廻転生とは何か」を饒舌に語るおじさんが登場。勉強にもなるので聞いていました。

しばらくすると火葬台周辺に人が増えてきたので灰の山へ行ってみることにしました。

おじさんの話は終わる気配がないので、真剣に話を聞いていた連れをおじさんに捧げて。

カルチャーショックの連続

灰の山を見ていると、ガートに入る前にちょっかいを出されたおじさんが灰の山に入ってきました。

この渋いおじさんは長いひげに黒いターバンを巻いて、黒のパンツ、上半身は白い何かでペイントされていて、まわりとは違う独特の雰囲気がありました。

すると渋おじさん、灰の山から頭蓋骨拾いました

上顎から上のみの頭蓋骨の中に灰を入れ、時間をかけて丁寧に頭蓋骨を撫で、綺麗にしてから持って帰りました。一体何に使うのか。

…普通に頭蓋骨が落ちてるんだね。

帰国後調べてみました

修行者の中で特に 「 異彩を放つアゴ―リ派 」 は、未来を見る力があるとインドの人にも恐れられている。

灰を体に塗り、人肉や動物、排泄物を食べて自ら死や腐敗を取り込み、神通力や生きている人間が永遠に触れることの出来ない世界の一端に介入しようとする姿勢にある。

頭蓋骨で水や尿を飲んだり、儀式に使用したりする

ガートに入る前、「ワッ!!」と私を驚かしてきたおじさんはアゴ―リだったのですか?

そんなおじさんの独特の雰囲気に見入っていると、数人の掛け声とご遺体が運ばれてきた。

布で巻かれたご遺体はガンジス川に浸けられます。神聖なガンジスの水できれいにしてから火葬する流れです。

といっても儀式的に浸けるのではなくちゃっちゃっちゃっと濡らした後はしばらく乾かされます。

その間に作業員が薪の準備、そして頭を丸めた遺族が準備に入る。



重なる薪の上に金色の布がかぶされた担架が置かれます。金色の布は年配の方の印だそう。

長く生きることができた事は素晴らしいことなので、火葬時遺族は泣いてはいけない

遺族が悲しむと、亡くなった方の魂がこの世に縛られてしまうから。日本でもお坊さんが同じこと言ってた気がする。

火葬場のそばには絶対に消える事がないシヴァの炎があり、この火を遺族の代表が運びます。

台の周りを数週周ってから火を移すという決まりがあるよう。

初めはゆっくり周っていましたが、持っていた火のまわりが早くて手の方に火が移動。

どんどん速足になり、なんなら最後は急いで火をほっぽり投げてた

絶対に笑うような儀式ではないけどニヤつきが抑えられない。

いつの間にかそばに来ていた饒舌語りのおじさんと連れも「こいつ何ニヤニヤしてんだ」って顔してみてた。大変もどかしい時間でした。

悲しんではいけないといいますが本当は遺族も寂しいはず。

速足になって火をほっぽり投げていた彼も、火に包まれていく台を見ながらとても辛そう。とても厳粛な雰囲気でした。

町中ゴミだらけだし、悪賢いあの手この手でぼったくろうとするし、女性軽視の犯罪も多い。なんて騒がしい国なんだと思っていましたが、人の信仰心と命との関わり方、神への尊敬の気持ちを目の当たりにすると不思議な気持ちになりました。

特にマニカルニカガートは実際に肌で感じてみないとわからない雰囲気のある神秘的なのでバラナシに行ったらぜひ見ていただきたい場所です。

最後までありがとうございました

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